ティザーサイト イメージ

WordCamp Kansai 2014のテーマビジュアルについての話(前編)

WordCamp Kansai 2014を楽しみにお待ちの皆さま、こんにちは。
実行委員会デザインチームリーダーの深沢です。

ようやくウェブサイトの本オープンとともに、テーマビジュアルが公開されました。実に1月のコンセプト策定から3ヶ月、無事にこのイベントを彩る素敵なビジュアルが制作できてほっとしております。

青い炎をはなつWordPressロゴマークと関西2府4県のランドマークが配された箱庭のような舞台に、松明をくわえた白い鳥が踊るイラスト。そして、のびやかな線が美しいロゴタイプ。これらのビジュアルがどのように企画され、制作されたのかをお話したいと思います。

まずは現在のテーマビジュアルが公開される前のお話。ティザーサイト公開までのお話です。

12月、最初はこのイベントのテーマから考えた

2013年12月、水面下で企画されていたこのWordCampのテーマが「知識と経験を共有する」というものに決まりました。

知識と経験の共有。

「え? これでいいの?」というくらいのひねりのないテーマ。逆に考えればWordCampの原点に帰ったかのようなテーマであるとも言えます。
これを絵にするなら何だろう…とデザインチームの中でお話をしました。海外の多くのWordCampでは都市のランドマークや街並みをそのままビジュアルに使うケースが多いです。
しかし今回は単一の地域でなく「関西」が舞台です。ひとくくりにはできない個性をもった2府4県、ひとつの街並みやアイコンでくくることはできません。しかし各地のランドマークをただ並べるのも関西観光地図みたいになることが予想されて、当時は得策だとも思えませんでした。

デザインチームの皆さんとお話しつつ考えながら、「キャンプファイヤー」というこれまたひねりのないアイデアがわきました。もちろんWordCampという名前から単純に連想したものです。

WordPressに関わる誰もが、ひとに伝えるべき小さな灯を持っている。これを集めて大きな灯りをともすようなWordCampにしよう。そんなメッセージを絵にしたい。

シンプルでありきたりですが「知識と経験の共有」というテーマにはぴったりのモチーフだと思いました(なお、ここから派生してキャッチコピーが「知識と経験の灯を、分かちあおう -Share the LOVE- 」に決定しました。キャッチコピーのお話は実行委員長の額賀さんの記事でも触れられています)。

他にも「伝える」というところから「伝書鳩」という案も早くから出ていました(これは後で思い出されて、実際の図案に盛り込まれることになります)。

1月、ティザーサイト用のビジュアルを作った

幸いなことにデザインチームは中根紳一さん(デザインワークス・オンサイド)というベテランと角田綾佳さん(spicagraph)という素晴らしいイラストが描けるデザイナーを擁していましたので、私はあまり手を動かしてデザイン作業をせず、お二人の力をちゃんと発揮していただければよいデザインになる、と思っていました(実際に仕事をしてみて、これは間違ってなかったと断言できます)。

まずは1月のティザーサイトの制作に向けて、具体的なビジュアルを考えなければなりませんでした。「キャンプファイヤー」のテーマはほとんど実行委員内で承認は取れていましたが、なかなかティザーサイトに向いたビジュアルは思い浮かびません。うだうだしているうちにイラストの角田さんから、以下のコピーとともに、一枚のラフが送られてきました。

まだ夜が明けきらぬ静かな朝
向こうの山の方でだれか火をともしたようで
小さな煙が上がりはじめた
風も穏やかで、きょうはいい天気になりそうだ

夜明けの空に続く山並みの向こう、朝日を背に、明るく灯るあかりには「祭りの予感と夜明けの期待感・高揚感」を。
そして薄くたなびく狼煙には「コミュニケーションの原点に戻ろう」というメッセージと、まさに「狼煙を上げる」宣言の意味も込めてくださいました。
ティザーサイトのモチーフとしてはこれで何もいうことがありませんでした。

ラフはすぐにブラッシュアップされ、文字とロゴについては中根さんがしっかりと、注意深く組んでくれました。
そしてできあがったのが下記のようなイメージでした。

ティザーサイト フルイメージ

このカンプはすぐに承認され、2月に初めて公開されたティザーサイトの主役として組み込まれました。
このお二人とデザインワークに取り組ませてもらっているのは本当に幸いなことだなあと、この時はじめて実感したものです。

なんだか長くなったので、続きは後編に引き継がせてください。

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